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日本語教師になりたい人へ

Q.日本語教師になるのにふさわしい年齢って

日本語教師を目指している高校生です。
日本語教師は語学を通して日本という国を世界各国の人に知ってもらうことができる大変社会的意義の高い仕事と思っています。
ですが、進路指導の先生や両親からは今から日本語教師になるのは、年齢が低くないか、というような注意を受けるました。

(関連記事:日本語教師って知っていますか?

確かに私は社会人経験もないですし、理想だけが優先されている部分はあるかもしれません。
そこで実際に日本語教師として勤務していくときには、どのような気持でいるべきなのか。
また英語力はどれだけ必要なのかをはっきりと教えてもらいたいと思います。

実際の勤務をしていく上でもし厳しい現実的な問題などがあるようでしたら、先に教えていただければより一層自分の覚悟を決めるときに役立つのではないかと思うのでよろしくお願いします。

A.日本語教師は大変やりがいのある仕事です。

出典:日本語教師に年齢は関係ある? | 三幸日本語教師養成カレッジ 日本語教師養成講座(文化庁届出受理講座)

日本語教師の年齢別割合は

  • 10代:0.5%
  • 20代:5.3%
  • 30代:8.7%
  • 40代:15.0%
  • 50代:17.6%
  • 60代:22.3%
  • 70代:11.1%

と、10~20代の割合はとても少なくなっています。
おっしゃるとおり、現実的には厳しい面もいくつかあるのが現状です。

日本語教師として勤務をするためには専門学校や大学での課程を修了するかもしくは民間の講座を受けることが必要になります。

資格自体は、小中学校教諭などのように必須の教員免許制となっているわけではないので、無資格で日本語教師として仕事をしても違法ということではありません。がしかし、やはり人にものを教えるという難しい業務を行うことを考えると、最低限の資格は取得しておくことが望ましいと言えるでしょう。

現在高校生ということでしたら、日本語教育課程がある大学に進学し主・副専攻として単位を修得するのが一番かと思われます。

ただ、日本語教師の場合ストレートで就職を目指す方よりも一度他の仕事をされてから新たに資格を取得するなどして転職をされる方もかなりの数になっています。

新卒から日本語教師となる場合には長く仕事に携われるというメリットがありますし、中途採用として転職される方の場合他での社会人経験が仕事に活かせるというメリットがります。

これは一概にどちらがよいということを決めつけることはできません。

英語については最低限でも日常英会話ができるレベルはあるべきです。

高校生であれば授業などで英語を学ぶこともありますが、それだけでは実践で使える英語としては、難しいレベルと言えます。

実践的な英語を学ぶために英会話スクールに通うという方法もありますが、高校生の場合、別で通うには金銭的にも難しい場合があると思います。

そんな方には時間的にも金銭的にも負担が少ないオンライン英会話を利用するとよいでしょう。

新卒で勤務をする場合にもっとも注意してもらいたいのが給与の問題です。
日本語教師の仕事は大変にやりがいがあり、社会的意義も大きいものですがその反面で給与面で他の職業に比べてかなり安いという問題があります。

というのは常勤での日本語教師としての就職先はほとんどなく、非常勤として勤務することが多いためです。
実際に勤務されている方も給与を期待してというよりも、自身のやりがいを優先している方が多いようです。