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日本語検定について

日本語の能力を試すための資格試験があります

英語の能力を示すための試験として英語検定があるように、日本語の能力を測ることができる試験も行われています。
それが「日本語検定」です。
日本語検定とは、特定非営利活動法人 日本語検定委員会が行っている試験です。

よく似たものとして、漢字検定や日本語能力試験といったものもありますが、それぞれの試験は全く別の団体によって主催されている異なる資格となっています。
日本語検定を行っている日本語検定委員会は平成19年に創設された団体であり、パソコンのワープロソフトの普及などにより近年急激に落ち込みが見えてきている日本語について、改めてそのレベルを維持するための学習基準として設置されました。

若者の活字離れといったこともよく聞かれていますが、日本語を扱う私達日本人が扱う単語の数は年々少なくなってきており、中には正しい使い方を知る人の方が少ないというような言葉も出てきてしまっています。
まだ検定試験ができてそれほど年月が経っていないこともあり、それほど知名度のある検定ではありませんが現在全国の商工会議所や小中学校などでの教育の一貫として取り入れられてきています。

日本語検定の試験内容について

日本語検定には1~7級までの7段階があります。
最も難易度が低いのは7級で、これは小学校の低学年くらいまでに使えるべき内容の日本語となっています。
反対に最も難易度が高い1級はかなり内容も専門的になっており合格率も低くなっています。
合格率としては、7級では約9割の人が合格できているのに対し、2級以上からは認定を受けられるのがわずかに約16%程度、準認定を合わせても半数くらいという数字になっています。

日本語検定で問われる範囲としては、それぞれ「敬語」「文法」「語彙」「言葉の意味」「表記」「漢字」の6分野からなっており、受験後に受け取る個人カルテにはそれぞれの分野のうちどこの点数が高く、またどこが弱点なのかということがわかるようになっています。

日本語検定の利用シーン

日本語検定は単に趣味としての教養を高めることだけでなく、就職や進学にも広く使用されるようになっています。
実際に行われているケースとしては、まず企業内で営業や接客を担当するスタッフに対して適切な言葉遣いをすることができるように受験を推進したり、人事や昇進の制度の基準として使われたりしています。

また外国籍で日本企業に就職をする人材に対して、どのくらいの日本語能力があるかということを客観的に判断するために受験を義務付けているというところもあります。

進学をするときにも、日本語検定試験で何級までとっているかということを入学試験の点数として加算することを公表する学校もあります。

中にはかなり有名な高校や大学にも評価するといっているところもあるので、受験をするときにはその進学先が日本語検定を取り扱っているかということをよく調べてみるとよいでしょう。