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日本語の特徴と魅力

並んだ風鈴

日本人にはわかりづらい日本語の魅力

日本語は世界でもトップクラスの習得が難しい言語と言われています。
そのため日本語の習得を一度は目指す人は世界中にはいても、実際にペラペラになるまでマスターができる人というのはそう多くはありません。
ほとんどの人はその難しさに途中でくじけてしまい、日本語の習得を途中で諦めてしまったりします。

ですがそんな中でも、日本語をしっかりと習得し日本人でもびっくりするほど堪能に話すことができるようになる外国人の方もいます。
テレビなどを見ていると、そうした日本語のとてもうまい外国人のタレントさんを見かけることもあり、一体どうやって難しい日本語をマスターしたんだろうと尋ねたくなったりします。

日本語をマスターした外国人の方へのインタービューを聞いてみると、日本語についてとても好意的な見方をもち、その魅力を語ってくれていたりします。

日本に暮らし日本語を当たり前に使用していると、ついついそうした日本語が本来持っている大きな魅力について見逃してしまうこともあるようです。

日本語の難しさ=日本語の魅力

日本語をマスターした海外の人の話を聞くと、マスターのためになみなみならぬ努力を重ねてきたことがうかがえます。
あえて日本語しか使えない環境に自分を追い込んだり、一日のうち数十時間も日本語習得に費やしたりといったような、聞いているだけで目の回るような本格的な特訓を自主的に行った結果、驚くほどの日本語能力を手に入れることができるようになったといいます。

そこで気になるのが、一体そこまで勉強をするモチベーションをどうやって維持し続けたかということです。
勉強をする動機が「日本語を習得したい」という一念であるなら、なぜそこまでして日本語を知りたいと思ったかということが問題になります。

しかしそうした日本を習得を果たした人から聞かれるのは「日本語はおもしろいから」といった非常に単純な答えです。
私達は普段何気なく使ってしまっていますが、日本語には外国語ではほとんど見ることのない、敬語、オノマトペ(擬音語・擬態語)、季節感のある豊富な語彙といったものがあります。

それらは外国人にとって日本語を難しいものにしている一方でまた、日本語最大の魅力ともなるものでもあります。

日本語教師の役割は日本語の魅力を伝えること

中学生の頃などに英語の授業をイヤイヤ受けていた人などにとっては耳の痛い話ではありますが、語学を習得するための一番のコツは、その言葉や背景にある文化を好きになることです。
日本語教師の仕事は「日本語」という言語をそのまま教えることだけではなく、日本という国に根付いた文化や風習までもを広くしってもらえるようにするということでもあるのです。

そういう意味で優秀な日本語教師とは、教え方がうまい人ではなく日本と日本語の文化を深く愛して、それを上手に伝えることができる人ということになるのかもしれません。