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日本語教師のここが大変

やりがいはあるが

日本語教師の仕事は大変やりがいのあるものですが、
実際に現場で働く人たちにしかわからない苦労もあるようです。

日本語教師だけではありませんが、教師としてものを教える立場にある人が感じるのは
教えられる側の人は常に同じわけではなく、
理解の進度や考え方に大きな違いがあるため
それに合わせた対応をしていかなくてはいけないという難しさがあります。

また、海外に出かけて現地で日本語教師として勤務をしている人の話を聞いてみると、
せっかくその国に来て仕事をしているのだから
現地の人ともっと交流をしたり観光名所とされているようなところにも
行ってみたいと考えていたりしていたのに、実際には授業の準備が忙しすぎて
それどころではないというような話も聞かれてきます。

日本語を教えるためには、黒板などへの筆記のみでなくカードやプレートなどの
用品を作るなど、独自の工夫が必要になってきます。

さらに次の日の授業計画を作ったり、生徒たちの成績管理をしたりといった
仕事はかなりたくさんのものになるため、
余暇を楽しむまもなく朝から晩まで仕事を
しなくてはいけないということもよくあるようです。

日本との違い

もう一つ海外で仕事で大変なこととして、
雇用形態が日本と違ってかなりその学校・現場の裁量まかせになってしまっているため、
突然人が辞めてしまったりすることがよくあるということです。

例えば最初は1クラスの担任であったはずなのに、
人がどんどん辞めてしまったことで複数のクラスを
同時にみなくてはならなくなってしまったというような例です。

他にも生徒たちと文化風土が違うことによってコミュニケーションが取りづらく、
授業中の私語や起立といったことにいちいち対応していると
授業が進まなくなってしまうということもあるようです。

日本語教師になるためには研修を受けて資格をとることがほとんどですが、
その習った内容どおりにすすめようとしても、
スムーズに進むということはほとんどなく、
自分なりに何らかのコツをつかんでいかないと長く続けることはかなり難しいといいます。

例えば文法や書き方といったことに集中しようとすると、
どうしても飽きっぽい生徒はまじめに取り組まなくなってしまうので、
できるだけ興味をひきやすいような会話や話題を組み込んでいかなくてはならないということです。

日本語教師としての最初の難関は、
教え方というよりもまずきちんと時間内に授業を
進めることができるようになるかということであると言えます。