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日本語教師の平均収入

社会一般的に見て

最初によく知っておいてもらいたいのが、日本語教師という職業は社会一般的に見て決して高収入が期待できる仕事ではないということです。
むしろ新卒で一般企業に就職をしてから日本語教師になったという人の場合、サラリーマン・OLであったときの方が高収入だったという人の方が大多数となっています。
これは日本語教師という職が正規雇用で募集されるケースが非常に少なく、期間限定の非常勤として雇われることが多いことが関係しています。

さらに語学の専門学校などでは受講者が少ないと講座そのものが開講されないということもよくあり、その場合にはまるまる仕事がなくなってしまうということもよくあります。
専門学校での日本語講座は、講師の報酬はコマ数に応じた時給額によって計算されていることが多いのですが、その時給額も1,500~2,000円程度という一般の学習塾に比べても高いとは言えない水準になっています。
日本語教師となるために大学を出たり、資格講座をとったという人にとってはなんだかちょっと残念な感じもしてしまいますね。

日本語教師を目指す上での課題

これは日本国内で日本語を習いたいとする人の数がそれほど多いわけではないということに加え、高い授業料を負担できる環境の人があまりいないということも関係しています。
例えば両親が海外から日本に移住して仕事をしているという子供の場合、家庭内では別の言語が使われているので日本にいながらうまく日本語が話せないということもよくあります。

これは極端な例ですが、十分に収入がある上で日本語を教えてほしいと考える外国人はまだまだ国内では少ないため、1コマあたり高額の受講料をとるというのは難しいのが現状です。
場合によっては普段は昼間他の仕事をしている人が、ボランティアやアルバイトとしてそうした人たちのための日本語講座を開くという勤務方法をとっていることもよくあります。
しかし中には人気の語学塾に正規採用されるという例もないわけではないので、絶対に収入が厳しくなるというふうにも言い切れません。
ですがやはり収入面よりもやりがいの方が仕事を続けていく上で大きな動機となることは確かです。

フルタイムで日本語教師を続けていくことを考えるなら、まず家族など他に十分な収入がある環境でスタートをするようにするかもしくは、あまり贅沢をせずに収入をしっかり管理していくという方法となります。
しかしやりがいはかなり高い仕事であるので、定年後の仕事として新たに始めるといった方法もよいかもしれません。