国際交流基金とは
国際交流基金とは、諸外国における日本語教育機関に専門家を派遣し現地で勤務する日本語教師の育成などを行うための活動を行っています。
日本と交流のある国々にはこの国際交流基金の組織が必ずといってよいほどありますので、それらの国への必要に応じて日本語教師活動を行うために赴いていきます。
国際交流基金の日本語国際センターでは、安倍晋三総理大臣夫人である昭恵さんが訪問をされるなど日本語教育の拠点として政府的な支援をうける立場にあります。
そのため、日本語教育を今後国際的に発展させていくための活動の場所には、この国際交流基金という団体がもっとも信頼できるものということができるでしょう。
国際交流基金では、29の国や地域から49人もの先生をお迎えし、海外で日本語教師として勤務するための研修を行っています。
参加者には大学に勤務する先生から一般の企業勤務の方まで、かなりたくさんの種類の人がいます。
また先生の方も、その国々によってどのようなタイプの方であるかが全く異なっているので、研修は一見すると何のための集合なのだろうかということがわからないほど、渾然一体とした雰囲気となっています。
ですがそこに集まる人達の意識はみなとても高く、日本語教育がそれぞれの地域においてはどのように進められているかという研究発表の場面になると、皆とても真剣に発表者の話に聞き入ります。
このような研究報告や研修は定期的に行われているので、そのたびに自分たちの行っている活動が少しずつでも広がりを見せていっていることを実感でき、とてもやりがいを感じられます。
まだ実際に海外での日本語教師として派遣をされたことのない人に対しては、新聞記事をテキストにした読解を行ったり、研修者同士でディスカッションを行ったりといった、かなり高度な学習が行われます。
違う点
国際交流基金が他の日本語教育のための団体と違う点としては、施設内に日本語教育に関する専門書籍を多数所蔵する図書館があるということです。
日本語教育機関として国際交流基金は長い歴史があるので、広い国々でどのような活動をしてきたかが、その図書館を利用することで知ることができるのです。
また、日本語教育をする上でこれまでどのようなテキストを使い、どんな成果をあげてきたかということも資料として閲覧ができるので、自分なりの教育プログラムを立てるために大変に参考になります。
今後も国際交流基金では広く人材を募集するとともに、活動の輪を広げていく予定です。