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日本語教師に向いている人

日本語教師となるための資質とはどんなものがあるでしょうか。
語学教師の一種となる日本語教師ですが、日本国内で仕事をしている他の語学教師とは少し適正や求められる資質は違っているようです。
もちろん仕事を行う上では高いレベルでの語学力が求められますが、それ以上に日本語教師としての仕事にはより高い目標を目指す大きな視点を持つ人が向いているということができます。

経験の豊かさが力になる

まず日本語教師が他の語学教師と違う点は、新卒で仕事に付いている人が非常に少ないという点です。
日本語教師としての資格を得るためには、大学の養成課程を修了するか、または日本語教育能力検定試験に合格すること、もしくは日本語教師養成講座を420時間以上受けることが条件となります。

このうち大学の養成課程を卒業して日本語教師となる人は全体の中でみると非常に少数で、大学内の受講生をみても日本人よりも海外からの留学生が多くなっています。
反対に多いのが一度は他の仕事に就いた人が、一度その職から離れて新たに資格を取得して日本語教師としてデビューするというケースです。
日本語教師としての適性年齢は30代~40代という説もありますが、本人のやる気があれば何歳からでも資格を取得することができ、また仕事を見つけることができる仕事と言うことができます。

転職をして日本語教師を目指す人の場合のメリットは、それだけ世の中のことを広く知っていることから教壇に立った時の話の幅が広くなるということです。
日本語を学ぶ人というのは将来的には日本の企業に勤務するか、母国の企業を通して日本関連のビジネスを展開したいと思っている人たちです。
そうしたことを考えると一度は一般企業に勤務した経験がある人の方が日本企業の内情についての知識が豊富なので、より受講者にとって有効な情報を話に盛り込んでいくことができます。

生徒一人一人と向き合って

次に大切なのが語学教師としての必須資質「粘り強さ」です。
語学というものはかなり本人の素質によって熟練度が異なってくるので、さらっと話せるようになる人がいる一方何度教えてもどうしてもマスターできない人も当然出てきてしまいます。
そうした人に対して、どこまで本人の希望に寄り添って教えていけるかということが大切な資質となってくるのです。

また、正直日本語教師という仕事は転職をしたことで大幅な年収アップが望めるような仕事ではありません。
そこで、給与面よりもやりがいを重視し、たとえ無収入に近い状態になっても耐えていけるだけの貯蓄があるかということも資質として必要になってきます。