Q.現在日本語教師になるための講座に通っています。
まだまだ先のことになるかもしれませんが、将来的に私は日本を出て海外で生活をすることを考えています。
移住をするのは簡単なことではないかと思いますが、それよりも今気になっているのが実際に移住をしたあとそこで何か仕事をしていくことができるかということです。
日本語教師は世界的にも難易度の高い言語である日本語を教えるための職業ですので、海外に行ったときにはそれなりに職業的な需要があるのではないかと考えています。
そこで質問なのですが、日本語教師としてそこそこのキャリアを積むことができたあと、生計を立てていけるほどの仕事を海外で見つけることは可能でしょうか?
またもし可能であるなら、より職業需要の高い地域はどのあたりになるか教えてください。
A.日本語教師の海外就職は実際にはそれほど多くの場所で求められているわけではありません。
厳しい言い方になりますがまずそうした現実はしっかりと理解しておくようにしてください。
というのは現在世界各国で求められている日本語教師はどちらかといえば貧困層向けといったことの方が多く、実務はボランティアやNGO団体によって行われていることがほとんどなのです。
従ってよほど運に恵まれていない限りは安定的な高収入を得られるという可能性は低いでしょう。
しかし日本語教師という仕事は日本国内よりも海外での方がより多く必要とされているので、日本語教師の資格やキャリアを得たのちに海外で活躍の場所を探すというのは決して間違った選択ではありません。
むしろ日本国内での職業として日本語教師を選ぶよりも、海外での方が生計を立てやすいでしょう。
日本語教師として安定的な給与を得たいと考えているなら、最もおすすめになるのが日本の企業に就職をしてそこから派遣として海外で働くという方法です。
為替相場の関係で、全く現地で仕事を探すとなるとどうしても現地通貨ベースでの給与支給になるのでかなり金額的には安くなってしまいます。
その点日本での給与ベースなら国内的には比較的低めであっても海外で使用する場合にはかなり高く使うことができるというメリットがあります。
ただそうしてしまうとご希望のように完全に海外に移住してそこであらたな仕事を探すということは難しくなるかもしれません。
日本語教師の必要とされる地域としては、東南アジア各国の他オセアニア地域やカナダなどが治安もよく居住環境も整っています。